ブログを見るのは好きです。
日本にいたときは、協力隊のブログとか見て「この人のブログおもしれー」とか、「途上国やべー」なんて言いながらまだ見ぬ海外生活・協力隊ライフに思いを馳せたものです。
もちろんなかにはあんま面白くねぇなとか、全然惹かれないブログもたくさんありました。
でも、いざこうやってブログを書くようになって思うことは、継続的に記事アップしてブログを続けてる人ってほんとすげえなと。
途上国に住んでるからといって毎日面白い出来事が起きるとは限らないですし、本当に何もない日だってあります。
読んでもらえるような文章を考えたり、いろんな情報をまとめるのだって楽じゃありません。
それでも続けられる人は本当に尊敬します。
で、今日は書くことがなかったので過去の出来事の話ってことです。
去年の11月、活動でとある街へと行くことになりました。
どうやらその週は環境週間というものらしくイベントがあるらしい。
僕は4〜6歳の子供たちのワークショップを担当することに。
結果から書くと、全然うまくいかなかった。
やったのは折り紙で作った生き物を使って、生き物とゴミについて考えてもらうやつ。
といっても年齢が低いのでチョー簡単なやつ。
子どもたちが30人くらい、そしてその子どもたちより明らかに多い大人(見物人)たち。
いやいやいやいや
多過ぎでしょ大人。
しかもどうやらちょっと偉い立場の人らしい。
視察ということだろうか?
でも視察にしては全然見てないしなんかそれぞれで話してて盛り上がってるしうるさいし、ワークショップの途中で乱入してきて
「写真撮ろう!!ジャパニーズ!!」
いやいやいやいやいや
さすがにワークショップ中にそれはないやろ。もちろん断る。
しかしまだまだ終わらない。
さらに用務員的なおっさんが子どもたちにジュースを配り始める。
いやいやいやいやいやいや
「なんだお前も欲しいのか?ほれ。」じゃないし。
続けようとするがもはやこんな状況で子どもたちの集中を保っておくこともできず、大惨敗で終わったのでした。
同僚)今日はしょうがないわ。
ありがとう。
でも今はその優しさがつらいのです。
さらに追い討ちをかけるかのような出来事が。。。
学校での活動の後、みんなで道路に移動。
どうやら街路樹を植樹するらしい。
なるほど、砂漠のこの国でも一応植樹活動やってんのね。
なんて思ってたら
ごみいいいいいぃぃぃいい!!!
ゴミも一緒に植えとるやないかーーーい!!!
一般的に
木を植える=環境に良いこと(プラス)
ゴミを土に埋めること=環境に良くないこと(マイナス)
ってイメージがあると思います。
木を植える(プラス) + ゴミを土に埋める(マイナス) = ???
簡単な足し算です。
でも僕にはわかりませんでした。
根っからの文系なので昔から算数は苦手でした。
答えがわかる人がいたら教えてください。
それと、みなさん知ってました?
人間あまりに予想外な出来事に出会ってしまったときには笑ってしまうんです。
実はこの場面、一部始終を動画で撮っていました。
後から見直したら自分の笑い声が入ってました。
もはや予想外過ぎて理性がどこかへ行ってしまってたようです。
隅にいた同僚に聞いてみます。
僕)ねえ、ゴミも一緒に植えてるんだけど??
同僚)ッ!!、、シーーーー!!!
どうやら口に人差し指を当てるジェスチャーはエジプトも同じようです。
というか、一応良くないとは認識してるのね。。。。
帰りの道中、植樹の件を他の同僚にも聞いてみると
「マーレーシュ、マーレーシュ(ごめんなさい)」と言っていました。
直訳すると気にするなって感じの意味ですが、この場面ではごめんなさいって意味だったと思います。
いやマーレーシュじゃねえしと思いながら、ワークショップの大惨敗と予想外な出来事の疲労感で、テンションガタ落ちで帰るのでした。
これはエジプトの環境問題、環境行政について問題の根深さを感じさせるエピソードだなあと思います。
そしてそれから半年経った今、状況はあまり変わっていません。
残りの任期でこの状況を改善することができるのか?
これからの課題です。
おわり
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算数は苦手です。でも数学の方がもおぉっと苦手です。